1月6日（水）、一年の平安を祈願して、大馬神社例祭　弓引き神事が今年もおこなわれました。
今日の熊野市は快晴に恵まれましたが寒い日となりました。
熊野市駅から車で10分〜15分ほどで大馬神社に着く事ができます。
古い石畳が鳥居から境内まで続くこの神社には、古くから伝説が残されています。
桓武朝の御世（737〜806）に、征夷大将軍・坂上田村麻呂が『鬼ヶ城』で討ち取った鬼の首魁　多娥丸（たがまる）の首を地中に埋めて、その上に社を建立し、当時の熊野国総鎮守としたと言われています。
その後、江戸時代に智興和尚という僧がこの話を伝え聞いて参詣しようとしたところ、『花の窟』の辻あたりで大きな葦毛の馬に乗った田村麻呂の御霊が現れて社まで案内しました。田村麻呂が大きな馬に乗っていたことから大馬神社と呼ばれるようになったと言われています。
また、田村麻呂の愛馬が一緒に埋められたことから「大馬」とも、「大魔を封じた社」が転じて「大馬」となったとも言われています。
午前10時30分、鳥居から神主、巫女、弓引きと弓取りが各2人、氏子などが一列に境内を目指し歩き始め神事が始まりました。
滞りなく神事が終わると、鳥居前に場所を移し弓引き神事が始まります。（午前11時30分ごろ）
弓引きに選ばれた若者2人と、弓取りに選ばれた男の子はまず、身を清めるために裸になり大馬神社内を流れる川につかり、禊ぎを行いま（午前8時頃）す。禊ぎを行った後、弓引きは直垂に烏帽子姿に、弓取りは白装束姿に着替え、本殿に向かいお祓いを受けます。
お祓いを受けた弓引きと弓取りは藁を敷き準備された場所で、6回ずつ計12本の矢を放ちます。
的までの距離は約12m、的の大きさは約90cm。
弓引きがはなった矢が見事に的に当たると、周りで見守る観客から歓声が上がります。
この大馬神社の例祭を見ると、今年も本格的に始まったな〜と感じます。
また、毎年振る舞われる温かな「うどん」があります。寒い中で取材する時にとても体が温まり毎年有り難くいただきます。（感謝！）

◆関連リンク
平成21年　大馬神社例祭　弓引き神事の様子